O-CHA処チャ茶☆応援ブログ

　７月から９月の毎月第３木曜日は小泊先生の「中国茶の楽しみ」シリーズ。
　早くも最終回となってしまった今回のお話は「黒茶とは何か」でした。
　最近は「黒茶」のペットボトル飲料も登場して　お茶の種類として以前よりは親近感のある存在になった気がします。
　でもやっぱり、「黒茶」といえば「プーアル茶」、「プーアル茶」といえば「黒茶」というイメージがありますよね。
　「黒茶（くろちゃ、こくちゃ、へいちゃ）」というのは　一般的には　荒茶(毛茶）に麹菌などでカビづけをして数ヶ月以上発酵させたお茶のこと。
　ウーロン茶や紅茶は製茶の前期に発酵させるのに対し、黒茶は後から発酵させるから「後発酵茶」とも呼ばれます。
　で、「黒茶」とひとくちに言っても、プーアル茶以外に　湖南黒茶　六堡茶　唐磚茶　など形状も作り方もいろいろ。
　逆に「プーアル」というのは雲南省の地名なので、プーアルで作ったお茶なら黒茶でなくて緑茶でも紅茶でもウーロン茶でも「プ－アル茶」と言えるそうです。
　（間違っている部分があったらご指摘くださいね　^_^;　）

　今回は　そんな黒茶の世界についての楽しいお話を聴きながら、小泊先生秘蔵の貴重な黒茶その他をあれこれお味見させていただきました。
　黒茶の種類・分類や製法、黒茶の生まれた歴史・逸話、お茶の名前の変遷、お茶が作られた年代の判別の仕方、　お茶の形状による淹れ方のコツ、etc...
　プーアル茶の「熟茶」と「生茶」の製法や味わいの違いは？
　「紫茶」と「紫娟茶」のちがいは？
　餅茶の中央の穴（くぼみ）は何のため？
　黒茶のカビは身体に害がないのか？
　といった興味深いお話もたくさんうかがうことができました。
　試飲させていただいたのは、プーアル茶・紫娟茶・宮廷プーアル・生餅茶(緑茶）・千両茶・原生茶などなど。
　５０年モノという千両茶を飲みながら、自分が生まれる前に降り注いでいた日光を浴びて育った茶葉のお茶をいただいているんだなぁと想ったらなんだか不思議な感覚でした。
　５０年前に亡くなった方も私と同じお茶を削って飲んでいたかもしれないってことですものね(^^ゞ

　とても奥深く美味しい黒茶の世界をありがとうございました。
　いずれ「黒茶をたらふく飲む会」の第２弾が開催されそうですのでお楽しみに♪