茶の湯のこころ

cyacya

2008年02月17日 22:00

 午前中、チャ茶で開催された日本茶道塾の吉野亜湖さんによる簡略茶の湯講座に参加してきました。
 初回ということで、簡単な自己紹介のあと、簡略点前における「簡略」とは決して簡単とか手抜きという意味ではなく侘びの精神につながるもの、というお話や、悟りを求める修行の段階をわかりやすく説いたという「十牛図」にまつわる興味深いお話などを、和やかな雰囲気の中でうかがいました。

 その後、実際のお点前の説明や体験に入る前に、心を清めリラックスさせるためにと聞香の体験をさせてくださいました。
 聞香炉に炭団を入れ香木をセットする手順をみているうちに、ふんわりと心地よい白檀香りが漂ってきて幸せな気分。
 香の聞き方やそのあとの息の抜き方、あたたかい香炉をお隣の方にまわすタイミングなど、ひとつひとつの所作に他者への心遣いが込められているんですね。

 それからいよいよ実際にお点前体験。
 まったくの初心者の私は「お湯はどれくらい入れるんですか?」「柄杓くらいでいいですよ」「柄杓ってどれくらいでしょう?!」と初めからアタフタ^_^;
 茶道の経験のある方にはとても簡単なお点前だったようですが、慣れない体験に覚えなければいけないことだらけで先が思いやられます(汗)
 それでも、先生も経験者も初心者も一緒になって、皆で交互にお茶を点てて、楽しく美味しくいただくことができました。
 亜湖さんが折に触れておっしゃっていたのが、初めから上手にお点前しようとか失敗しちゃいけないとか思ってはいけない、ということ。
 ただ型通りにそつなくこなすことより、相手を思い遣る心の中から自然に生まれるもてなしの心を尽くすことが大切、ということかしらと私なりに受け止めました。
 亜湖さん、ご一緒させていただいたみなさま、素晴らしい体験と楽しい時間をありがとうございました。
 次回は日本茶道史のお話と準備から始めるお点前体験ということでまたまた楽しみです(*^_^*)
 

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