スパイシーなお餅との遭遇
チャ茶でいただいた謎の和菓子。
薄くて黒っぽい求肥餅に和三盆がまぶしてあって、見た目はちょっと栃餅風。
ひとくちサイズのお餅をかじってみてビックリ。
お餅の生地がしっかり山椒味。
ほんのり山椒が香る、というよりも、ところどころスパイシーに辛い!?
山椒の辛さが得意じゃない私は こらえきれずにお茶を所望したのですが、お茶を含んだとたん、分散していた辛さが一気に舌を包み込んで さらに辛い
もちろん、あんこはちゃんと甘いし、味も美味しいと思うのだけれど、ビックリ感にやられてしまいました。
「このお菓子に合うお茶を発見せよ」というのが小泊先生からの指令らしいのですが、私の軟弱な舌は お茶よりも甘いミルクかチャイを渇望しておりました(^^ゞ
京都の和菓子というキーワードを頼りに調べてみたら、パッケージの感じからも、
京菓子司 仙太郎というお店の「和三盆 山椒餅」という季節限定商品みたい。
山椒餅のしおりには、「この菓子は椒(はじかみ)のヒリリの辛さを餅に託し、甘さは徳島の和三盆糖に任せました。ヒリリ…甘い。ヒリリ…うまい。甘辛の妙、絶なるもの。吾は忘れじ、食いてし止まむ。 仙太郎 」とあるようです。
う~ん、まさにそんな感じのお味でした!
「吾は忘れじ、食いてし止まむ」は、神話の中で神武天皇が東征の折りに詠んだ歌「巌々(みつみつ)し 久米の子等が垣下(かきもと)に 植ゑし椒(はじかみ)口ひひく 吾は忘れじ 撃ちてし止まむ」からもじったみたい。
「口にひひくだけでなく 心にもひひく辛さ」というのが仙太郎さんの山椒餅の謳い文句のようですが、「山椒を食べると口がひりひりするように、敵から受けた痛手を忘れずに 憎き敵を撃ち倒すしかない」という元歌の意味を考えると、やっぱりなかなか強烈な和菓子なんじゃないでしょうか(笑)
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